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シルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ オーヴォ」仙台公演

日時
4月23日(木)~6月7日(日) 全64公演

場所
仙台ビックトップ(あすと長町)市営地下鉄「長町」駅下車徒歩5分

オフィシャルサイト
http://www.fujitv.co.jp/events/ovo/index.html

レビュー

『オーヴォ』仙台公演初日を観ました。シルク・ドゥ・ソレイユを観るのは、これが初めて。サーカスなんだけど、舞踏・美術・音楽・文学の要素をあわせ持つ総合芸術のようなショーでした。舞台は草木の下に住む小さな虫達の暮らし。そこへ、オーヴォという大きな卵を背負ったハエの青年フォーリナーがやって来る。彼は、てんとう虫の少女レディーバグに恋をし、大事な卵を虫達に奪われてしまう。その卵と恋の行方が、多彩なアクロバット、生演奏、唯一無二とも思える美術に支えられ、展開されてゆきます。驚異的な柔軟性、息をのむサーカス技、シルクツアー史上最大という壁面セット「ウォール」など、時を忘れてひきこまれました。最も驚いたのは、「バタフライ」と「クリーチュラ」の演目。観る前から抱いていた、虫の生態をサーカスでどう表現するのか、という疑問の答えを教えられた気がしました。これぞ、演出家の女性の言う、「注目は生き物たちの動きを徹底的に研究し尽くした演出。」のなせる業なんでしょう。「ウォール」では、特に最後の方で、一番上から飛び降りる二匹のジャンプがすごいです。それから、奪い去られたオーヴォが時々舞台に出てくるタイミングの意味、これを考えながら観るのも面白いと思います。また、ベートーヴェンの交響曲「運命」の動機が二度ほど流れたことの意義も気になりました。場面に応じて、虫の声が聞こえたり、草花の香りが漂ったりするのも、『オーヴォ』ならではの演出で驚愕でした。会場であるビッグトップ内には、「虫たちの振動を等身大で聴いているような感覚」を味わえるよう、「サラウンドサウンド・システム」が設置されているそうです。小さな虫達は、それぞれが精緻に出来ており、絶妙のバランスの中で生きています。『オーヴォ』、それは「時間を超越した「再生する命」の象徴」との事。昆虫も人間も、循環する命を生きています。私達は、ともすれば、利便さを追うあまり、自然の摂理を忘れ、輪廻を忘れ、自然の声を聞かなくなりがちです。『オーヴォ』は、総合芸術的なサーカスのステージを通して、自然の根源的な様相をも表現しているのではないでしょうか。サーカスの概念を超える重層的なシルク・ドゥ・ソレイユの世界は、一度で何通りにも味わえる、見応え十分のショーです。観て良かった!

Photo : OSA Images Costumes : Liz Vandal c 2009 Cirque du Soleil
Costumes : Liz Vandal c 2013 Fuji Television
Photo : Benoit Fontaine Costumes : Liz Vandal c 2009 Cirque du Soleil
Costumes : Liz Vandal c 2014 Fuji Television

レビュー著 井上 二葉(いのうえ ふたば)

2002年12月、著書『日本近代文学と西洋音楽―堀辰雄・芥川龍之介・宮澤賢治』(丸善仙台出版サービスセンター 2002・12)を出版。
2003年、第六回日本自費出版文化賞(研究・評論部門)入選。
2007年、「宮城学院の120年展」(於・仙台メディアテーク)「woman120」の一人として選出。
同年12月、東京の芸術至上主義文芸学会秋季大会にて研究発表。
2008年11月、同学会誌「芸術至上主義文芸」に論文掲載

特別販売読売会価格販売

価格:平日公演 SS席・大人10,000円 子供6,500円(通常価格大人12,500円 子供8,500円)
         土日祝公演SS席・大人12,500円 子供8,500円(通常価格大人13,500円 子供9,500円)
お申込み:お電話にてお申し込みください。 (平日)022-262-5837 (土日祝)070-5626-1640
チケットのお届け:代引引換で最寄りの読売新聞販売店からお届けします。(宮城県以外の地域は郵送となります。)

※SS席のみ。 
※大人(中学生以上)子供(3歳~小学生) 
※3歳未満のお子様でも座席が必要な場合は子供券をお求めください。
※演出機材により演目の一部が見づらい席がございます。 
※公演中止の場合を除き、お申し込み後の変更やキャンセルはできません。

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